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メガシャキドリブンで挑んだAWS認定12冠達成の軌跡

はじめに

2021年3月20日付でAWS認定全12冠を達成。
最近では12冠も珍しくなく、様々な方が良質なおすすめ学習記事を掲載している。

体系立ててしっかり学習・対策しているそれらを王道とすると、私は短期間での合格を目的とした若干邪道(?)な学習方法だったように思う。

一応目的は達成できたので、記憶が風化しないうちに学習方法などを記録しておこう。

 

AWS認定取得の経緯

12冠達成時の経歴はエンジニア歴11年、AWS利用歴6年強。
一時期は設計、構築メインな時期もありつつ、最近は上流工程が多くあまり手が動かせてない。
とはいえ現場ではゴリゴリAWS使っているので、それなりの実践経験は積めている。
そんな中でAWS認定取得しようと思ったきっかけは以下の2つ


2019年02月

 とあるお客様(SA Pro持ち)から
  「みなさんAWS認定持ってないんですね(どやぁ)」
 と言われ、
  「ぐぬぬ、うちのメンバー誰も持ってない。
   メンバーには技術力・構築実績持ってる人もいるのに。
   癪なので自分が取ったるわい。どうせなら2つ取って追い越す。」
 という"出来らあっ"精神で SA Pro & DevOps Pro取得。

2020年12月

 社内チャットで「データ分析と機械学習取った」など
 AWS認定資格を連チャン取得する人たちが現れはじめる。
 自分も認定バッジ複数持ちに憧れを抱き、どうせなら全冠目指してみようと決意
 だらけないように2021年3月末までの取得を目指し、無事に12冠達成

メガシャキドリブンの活用

XXXドリブン(XXXを起点にした/XXXをもとにした)という言葉があるが、自分はよく以下を使っているので、今回も使うことにした。

メガシャキドリブン
 メガシャキ先生の力を頼り、短期決戦でアウトプットを出していく方法


この時期の平日は現場プロジェクトが活況で学習余力がなかったので、土日夜間を使ってメガシャキで追い込みをかけるという取得プランである。 

メガシャキ 100ml×6本

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  • 発売日: 2015/03/09
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品
 

 

受験履歴

AWS認定資格 受験日 メガシャキ
ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル 2019/02/03 1
DevOpsエンジニア - プロフェッショナル 2019/02/07 1
セキュリティ 2020/12/06 2
データベース 2020/12/28 2
データ分析 2021/01/31 4
ネットワーキング 2021/02/15 3
Alexaスキルビルダー 2021/02/22 1
機械学習 2021/03/07 7
ソリューションアーキテクト - アソシエイト 2021/03/13 1
クラウドラクティショナー 2021/03/13 0
デベロッパー - アソシエイト 2021/03/20 1
SysOps アドミニストレータ - アソシエイト 2021/03/20 1

 ※Googleスプレッドシートから表持ってくると表示崩れるな…まぁいっか

 
 
 
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学習方法

理想は体系的にじっくり学習・実践で活かせるスキル獲得だが、今回そこまで悠長にやる学習余力確保がなかったため、あえて最短での合格を目標とした。
合格を目標としてもAWS認定なら何かしら得られるものがあるだろうという目論見であった。

やることは極力削ぎ落としシンプルに下記1〜3を主軸とし、業務経験ないものはオプションで追加学習を行った。

  1. テスト範囲の確認
  2. AWS BlackBelt確認
    (オプション) 認定区分に応じた追加学習
  3. ひたすら問題演習(Whizlabsを活用)

STEP1 テスト範囲の確認

「試験ガイドのダウロード」を読み、どこが重点的に問われるかを確認する

例)AWS 認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル

STEP2 AWS BlackBelt確認

試験に出る主要AWSサービス資料をざっと見る
(得意なサービスはすっ飛ばしてNext STEPへGO)

SlideShare/PDF/Youtube形式があるが、
視覚&聴覚インプットとしてYoutube動画版を推奨。
1.5〜1.75倍速&字幕付きで見ればそこまで時間も取らない

aws.amazon.com

STEP3 Whizlabsを活用してひたすら問題演習

問題演習が肝で、今回ほぼこれしかやっていないといえる。

Whizlabs:様々な資格試験の実践テストコースが存在する海外サイト(有料)
全部英語だが、Chrome拡張機能Google翻訳」でページ全体を翻訳すると捗る

www.whizlabs.com

 間違えた部分、理解が浅い部分はAWS公式資料や各種記事で理解を深めるべし。

(オプション) 高度なネットワーキング

Twitterで「AWS認定」で検索しながら他の人がどんな学習しているか見ていたところ、NRIネットコム佐々木さん(AWS Top Engineers 2019&Ambassadors 2019)も近い時期に本試験を受けており、学習箇所のアウトプットをブログ記事にされていたためとても参考になった

blog.takuros.net

(オプション) Alexaスキルビルダー

Alexa認定は2021年3月に廃止になってしまったが一応ご紹介
「Alexa道場」がわかりやすく鉄板
これを見ておくことで、簡単なAlexaスキル開発ならはじめられる

developer.amazon.com

(オプション) データ分析

クラスメソッドさんの記事は日々お世話になっているが、
データ分析(Kinesis/Glue/Athena関連)は業務経験が乏しかったので読み漁った

おすすめ記事はこちら。ユーモアがあって好き。

dev.classmethod.jp

(オプション) 機械学習

AWSが提供するEラーニングを活用。

1)Exam Readiness: AWS Certified Machine Learning - Specialty(Japanese)
https://www.aws.training/Details/eLearning?id=48059

2)The Elements of Data Science(Japanese)

https://www.aws.training/Details/eLearning?id=45311

特に上記の2)が体系的に学べてオススメ。
AWS認定の機械学習は半分以上が一般の機械学習に関する知見を問われるが、
上記2)は機械学習の教材としてとても良質な情報が詰め込まれている。

AWS認定資格を取って良かったこと

AWSベストプラクティスを体系的に学べた
 今回は資格のための学習であったが、それでも学べるものがあった。
 普段使っていないサービスや機能について把握することができたので、
 今後のアーキテクチャ検討時の選択肢の幅が広がりそう

社内のAWS有識者との交流のきっかけになった
 社内にAWSつよつよエンジニア(対外発表多数、AWS Top Engineers選出)が何名もいるが、今回の12冠取得体験談を社内AWS勉強会で発表することで交流ができた。
 今後は彼らを見習って対外発表活動もしていきたい所存

さいごに

おそらくAWS認定12冠持ちのなかで
 日本一(あるいは世界一)メガシャキを飲んでいる自負
がありますが、そんなメガシャキドリブンによる合格体験記でした。

AWS実務経験あり(最低1年以上)で、まずは合格したいという方には
このような邪道学習もありかなと思い事例として記事にしてみました。
今回の記事が誰かのお役に立てると幸いです。